24万個のプラスチック片
新しい研究により、市販のペットボトル入り飲料水には、通常の予測をはるかに上回る微小なプラスチック片が含まれていることが判明しました。米コロンビア大学の研究チームが行った調査では、主要3ブランドのペットボトル飲料水から、平均して1リットルあたり約24万個ものプラスチック片が検出されたとの報告があります。この衝撃的な発見が、ペットボトルの水に含まれる微小プラスチックがどれほど深刻な問題であるかを浮き彫りにしています。
問われる安全性
研究チームは最新のレーザー技術を駆使して、ごく小さなナノプラスチックの粒子を素早く発見し、数え、化学構造を分析することが可能になりました。その結果、ナノプラスチックとマイクロプラスチックの両方が検出され、その数はなんと1リットルあたり11万~37万個にも上りました。さらに、ペットボトルの材料だけでなく、7種類もの異なるプラスチックが混入していることが特定されました。この事実が、飲料水の安全性に疑問を投げかけています。
真実は如何に
この驚くべき発見に対し、ペットボトル飲料水業界団体は科学的な合意がないことを指摘し、消費者の恐怖心をあおるだけだと反論しています。一方で、研究チームはペットボトル入りの水よりも水道水に含まれるナノプラスチックの方が少ない可能性を検証中であり、これに関する詳細な研究も進行中です。この問題は健康への影響にまで広がり、最新技術を駆使して解明が進められています。