森づくり

アウディの生態保護プロジェクト:自動車メーカーが生物多様性に注力する取り組み

アウディAGが環境プログラム「Mission:Zero」の一環として展開している生物多様性保護プロジェクトが、その進捗を1月19日に発表しました。同社は脱炭素化や資源効率の向上に加え、生態系への貢献に焦点を当てており、2023年も各拠点で様々なプロジェクトを展開しています。

Audi AzuBioTop:ビオトープと野生の花が咲く草原プロジェクト

アウディAGはインゴルシュタット工場近くに「Audi AzuBioTop」と名付けた生息地を造成し、若手従業員を中心に5000本の野草を植えるプロジェクトを実施。これにより、スナトカゲの新しい生息地が生まれました。今後、このエリアを自然の草原に変え、総面積2万m2に拡大する予定です。

飛び石ビオトープ:訪問者も参加する生物多様性プロジェクト

工場敷地内に「飛び石ビオトープ」を造成し、多種多様な動植物の種の移動を可能にしました。このプロジェクトは従業員だけでなく、訪問者にも生物多様性への意識を高める役割を果たしています。

絶滅危機の野生ミツバチ保護とF1プロジェクト

ノイブルク拠点では、アウディAGが使用するドライブユニットを開発中で、絶滅危機に瀕した野生ミツバチの生息地となっています。最新の調査では94種もの野生のミツバチがここに定住しており、バイエルン州では非常に希少な種も確認されました。

生物多様性促進の手段:石の山と緑の屋根

他にも、ネッカーズルム拠点では石と枯れ木の山を作り上げ、両生類の生息地となるよう取り組んでいます。ベルギーの生産拠点では、屋根の緑化や外来植物の蔓延を防ぐための取り組みが行われ、在来動植物の生息地が形成されました。

アウディAGは自動車メーカーとしてだけでなく、地球環境への貢献にも積極的に取り組んでおり、生物多様性保護プロジェクトはその一環として注目されています。


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