社会課題

未来の道路を切り拓く!自動運転バスの可能性とは?

新潟県弥彦村が、2月2日から自動運転の電気自動車(EV)「MiCa(ミカ)」の通年運行をスタートし、これにより地域の公共交通課題に新しい風が吹いています。自治体と実績豊富な自動運転車両のBOLDLY、セネック、そしてDNPの協力により、新たな時代の移動手段が弥彦村に導入されることとなりました。

地元課題の解決としての自動運転バス

地元のバス事業者の撤退に伴い、弥彦村では公共交通において新たな課題が生まれました。高齢化やドライバー不足により、広域循環バス「やひこ号」の運行に制約が生じ、住民のニーズに十分に応えることが難しくなりました。そこで、自動運転バスの導入が模索され、国土交通省の「自動運転実証調査事業」に採択され、BOLDLYがパートナーに選ばれました。日本国内での幅広い実績を持つBOLDLYは、自動運転技術のリーダーとして期待されています。

北海道での成功事例と技術ノウハウの共有

BOLDLYはすでに北海道上士幌町での自動運転バスの定常運行を開始しており、その実績を通じて降雪・積雪地域での運行におけるノウハウを蓄積しています。除雪による走行環境の整備や、雪山に合わせたセンサー検知範囲の調整など、安全かつ効率的な自動運転車両の運行に関する技術を提供しています。これにより、弥彦村でも安全な運行が期待されます。

DNPの「モビリティポート」で地域活性化への一石

DNPはルート上に屋外デジタルサイネージ「モビリティポート」を設置し、運行状況や地域の情報を提供します。多言語での情報発信により、住民や観光客のスムーズな移動をサポートし、地域の活性化に一役買います。電動キックボートの利用状況や地域の施設・飲食店に関する情報も発信され、利便性向上と地域への新たな魅力を発信します。

新潟・弥彦村の取り組みは、自動運転バスが地域社会においてどれほど革新的で持続可能な解決策となり得るかを示すものであり、今後の展望に期待が高まります。

(写真:BOLDLY)


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